１０代の時
ザ ローリング ストーンズの
サティスファクションと
ザ ブルーハーツの
聴いて
ロックンロールに
心臓を鷲づかみに
初めて聴いた時の
あの衝撃
あの時の衝撃を求めて
今もレコードに針を落とす
求めても求めても
最初の感動は
得られるものではない
それでも
あの時の
あの音を
あの気持ち
あの感情
良い音や
高音質は
はなから求めてはいない
ローリング ストーンズは
映画館の大音量で聴いたのですが
ラジオの深夜放送で
音を小さくしぼって聴いたのであり
音質や音量うんぬんではなく
それでも
その時の
感情が
よみがえる音が
聴きたい
その欲求に
衝き動かされ
ロックンロールに
心を鷲づかみされている
なので
オーディオが好きなわけでもなく
綺麗な高音質で聴きたいわけでもない
ただただ
あの時の
あの気持ちを
求め続けている
気がつけば
ロックンロールのレコードを
オリジナル盤で聴くお店
というものを
始めてしまい
深い理由も
こだわりもなく
背伸びせず
自分の身の丈で
レコードを鳴らして
聴きに来てもらえればと
始めた頃は
けっこう乱暴な音
力強くも荒っぽく雑な音
しかしそれもまた
いいものかと
機械が苦手なくせに
ヴィンテージなオーディオにも
手を出し
その音に
もてあそばれたりふりまわされたりと
現代のものとは
まるで違い
気分屋のじゃじゃ馬
素人が手を出すものではないと
痛感しながらも
レコードが回り
スピーカーから音が鳴ると
パブロフの犬が如く
ヨダレを垂らして
もっともっとと
湧き出る欲求に
衝き動かされ
わかりもしないオーディオを
いじくり回す
ベニヤを並べた頃から
随分と
納得がいく音が鳴り始め
その配置による
音の調整に
ラッパや玉石が加わり
ラジオの空箱と相まって
全体で一つの大きなモノラルのスピーカー
のような音
モノラルにも関わらず
拡がりを感じる音
ぼんやりとしたイメージでしかなかった
おもいつきが
今は
それ以上の音で
鳴る
昨日
お客さんが帰られてから
あらためて
一人で
レコードを聴いた瞬間
１０代の時の感情がよみがえるような
そんな衝撃を感じ
この音ならと
確信に
アイキャントゲットノー
サティスファクション
を聴き
満足し
強い力を一つだけもつことが出来た
そんな夜
自分の中で
何かが
変わった瞬間でした
オリジナル盤のレコードを聴くお店！
ロックンロールレコード
~ お茶の間に間に ~
鳥取県米子市淀江町佐陀834-5
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