レコードの音
丸みがあり
穏やかで
優しい音
なんて言われますが
これは
70年代以降の
トランジスタ時代
さらにステレオ音声になってからのレコードを
Hi-Fi 志向な現代的オーディオで
家庭で出せる小さな音量で鳴らした時
のお話し
50年代60年代の
オリジナル盤の
モノラル盤で聴く
ロックンロールのレコードとは
まったく別の話し
もちろん
現代のオーディオで聴いていては
現代の音になってしまうので
出来るだけ
当時のオーディオに近いもので聴く
まろやかな音だとか
暖かみのある音だと
言われますが
そういう人は
そういう音楽を聴いているだけで
真空管が世の中から
姿を消さなかったのは
アンプで使われ続けたからで
まろやかさでも暖かみが
求められたわけでもなく
広がりのあるステレオ音声より
ドンづまったモノラルがいいのも
トランジスタのクリアさより
真空管の濁った音がいいのも
生々しい迫力があるからで
クリアさが高音質だと思っている人が多く
ゆえにCDがもてはやされたりもして
実際
人の声も
楽器の音も
それほどクリアでもないのに
本物以上のクリアさを求めて
理想の音を作り出しているようで
人の声や楽器の音の
生々しさや
迫力は
おざなりになっていき
部屋で小さな音で聴くための
クリアな音が好まれていったのでしょうか
実際の録音から
劣化の少ない
初期にプレスされた
オリジナル盤のレコードを
モノラル再生した音は
とても激しく
生々しく
猥雑さや
いかがわしさも
包み隠さずすべて
まるはだかで
ぶつかってきます
レコードのほうが
CDより音の幅が広いと言われますが
それもHi-Fi 志向になってからで
当時のスピーカーは
そもそも
低音も高音も
狭い範囲しか鳴らせませんし
高音質を求める方々が
現実ではなく
理想的な音を求めて
失ってしまった
音楽本来の
野太く
雑で
うるさい
激しさは
聴き疲れします
大きな音で鳴っていた音楽は
大きな音で鳴らさなければ
本来の音では鳴らないので
家庭で小さな音で
静かに聴く
理想の音は
丸みや暖かみが
あるのかもしれませんが
レコードの本来の音は
激しく牙をむいてきます
と
けたたましく叫ぶ
オリジナル盤のレコードを聴くと
そう思えてなりません
オリジナル盤のレコードを聴くお店!
ロックンロール レコード
~ お茶の間に間に ~
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