ロックンロールレコード~お茶の間に間に~のブログ

ロックンロールのレコードのお話し

音よりも意味を聴く日本人

外国の音楽

洋楽のレコードは

その当時

その国で最初にプレスされたものが

音の劣化が少ない

 

なので

オリジナル盤のレコードで

聴きたい

 

では日本で当時プレスされた

洋楽のレコードは

音が劣化しているから

いまいちなのか

 

それだけが理由ではなく

もちろん送られて来る

マスターテープのコピーは

ダビングを繰り返されて

音は最初から劣化しているものですが

 

そのテープから

日本で元になる一枚のレコードを

つくるわけですが

 

その日本の職人さんは

送られて来たテープ以外の

情報もほとんどなく

知らない人たちの

知らない音楽を

レコードにするわけですので

その時代の日本人の感覚で

音のバランスを決め

レコードの溝を刻みます

 

当然のことながら

その時代の音が反映されますし

日本人の感性が入ります

 

その時代の日本にあった音に

意図しようがしまいが

なってしまいます

 

使用する機材も

日本にあるものですし

日本の気候も大きく影響します

 

日本の歌謡曲

戦後ずっと

歌もの

だと感じます

 

戦後の歌謡曲のレコードを聴いても

大きくはっきりと

歌声が聴こえるように

演奏の音は

小さくなっています

 

当時の家庭で聴くラジオの音も

けっして良くはなかったので

なおさら歌声が聞き取りやすいよう

調整されます

 

テレビの時代になっても同じです

 

日本の住宅事情では

大きな音は出せませんので

小さな音でも

歌が聞き取りやすいように

調整されています

 

またラジオやテレビのスピーカーの性能も

現代でも

ショボいものなので

迫力ある音は出せません

 

そして

日本人は

やはり声量がありません

歌のうまい

声の大きな人でも

外国の歌手のような

力強い声は出せません

 

上手に歌うことが重視されていますので

力強く歌われているかたは

わずかです

 

当然

演奏の音は小さくします

歌声は大きく調整して

はっきりと聞き取れるように

するのが

当たり前になっている

 

すると

外国の音楽を

日本の職人さんが

レコードにする際も

無意識でも

演奏の音は小さく

迫力は必要としません

 


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THE BEATLES

 / PLEASE PLEASE ME

日本盤 シングル stereo

 / US オリジナル シングル mono

 

音圧もアメリカ盤のほうが高いのですが

同じくらいの音の大きさでは

日本盤は

演奏の音が小さく

全体に薄味に感じます

 

もちろん

アメリカのほうが

コピーされた原版のテープも

日本に送られて来ているものより

劣化が少ないものですが

 

それを差し引いても

日本人のその時代の感性で

レコードの溝を刻んだものは

その時代の日本の音になります

 

現代でも

アイドルの歌謡曲の音のバランスは

歌がはっきりと聴こえるよう

調整されています

 

ちなみに

現代の日本のステレオ機器も

日本の家庭事情に鑑みて

小さな音でも

迫力が感じられるように

調整されています

 

小さな音でも

迫力あるものが

いいオーディオだというかたもいますが

大きな勘違いで

小さな音に迫力は

あるはずもなく

そう錯覚するように

調整しているだけです

 

残念ですが

大きな音で鳴らさなければ

迫力は出ないのです

 

大きな声が出せなくても

迫力あるように

日本は音楽を

調整し続けて来ました

 

歌詞カードも

日本の文化です

 

音楽よりも

 

音よりも

 

音楽よりも

歌詞

 

聞き取れなくても

歌詞カードを読んで

メッセージを

丁寧にも探します

 

声も音であり

声も楽器であり

言葉の意味よりも

言葉の音が

音楽だったりするのですが

 

あまり歌詞カードばかりみたり

楽器の音を頭で分析したりする前に

 

音楽の音の

空気の振動を

身体で感じましょう

 

大抵

ライヴ会場では

歌ははっきりと聴こえませんが

 

覚えて来た歌詞を

頭の中でなぞって

意味を考えているもので

 

音楽に

あまり

意味やメッセージは

必要ないと

思えたりするのは

 

ラップで韻を踏むのも同じで

その意味ではなく

言葉遊びの

聴こえたときの気持ちよさ

だと思います

 

日本語は述語が

韻を踏んでも

楽しくない言葉なので

韻を踏むのも無理があるのですが

 

ラップ以前に

昔から

世界中の歌は

ずっと

韻を踏んでいて

 

ダジャレというと

軽く聞こえますが

シャレがきいている

ことから

オシャレという表現が生まれているわけで

 

歌も音として聴く文化が

今でも乏しいように

感じてしまうのですが

 

そもそも

洋楽を聴いて

カッコいい!

と思った時は

言葉の意味でなく

言葉の音に

感動しているので

 

あまり

意味を考えるのは

意味がないと

 

考えますです

 

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鳥取県米子市淀江町佐陀 834-5

 

 

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