生活にはリズムがあり
日常が存在し
知り合いがいて
仲間の存在がある
行動にもパターンがあり
仕事や学校
行きつけのお店があり
集まりがあり
友だちの存在がある
一方で
新しい出会い
知らないところへの旅行
新しいお店を見つけ
新しいリズムが生まれたりも
音楽は誰もの
日常生活の中にあり
家でステレオで聴いたり
車での移動中に流したり
電車でヘッドホンで
などなど
ときおり
ライブ会場に足を運び
生でライブを
大きな音で
聴き
歌い
踊り
まさに
生で体感するわけですが
レコードを聴くお店
という
あまりない空間
ジャズ喫茶などは
昔から脈々とある文化
喫茶店でのBGM的な
会話のじゃまにならない
歌のない演奏を
控えめな音量で流す
のが一般的
ロックンロールレコード
ロックンロールのレコードを
大音量で
空気の振動を浴びる空間
ですが
誰かのライブではなく
古い時代のレコードで
色々な音を楽しむ
今までの日常生活にはなかった
かたち
なので
なかなか
気軽にのぞいてみようか
とはならないもので
誰か知り合いが行ってきて
どんなだったか教えてくれないか
といった具合に
なるのも
日常生活のリズムや
パターンには当てはまらず
新規開拓のお店ではなく
新規開拓のジャンルとなり
ハードルが上がる
何が聴けるのか
どんな音なのか
聴きたい曲を流してくれるのか
普通
オリジナル盤と言われても
なんのこっちゃで
モノラル音声も
真空管の音も
想像がつかず
わけのわからない空間に
自ら飛び込むというよりは
気にはなるものの
やはり
なんのこっちゃ
で
下調べをして
満を持して挑めば
十中八九
想像を越え
未知の体験となる
そんな空間ゆえに
なかなか客足は伸びず
順風満帆とはいかないのが現実
自ら思い描いたより
はるかに上回る音を
轟かせられるようになり
来店された方々の
その衝撃を持って
当初想定していた以上の
手応えを感じるようになり
この音ならと思える自信に
とはいえ
現実的な経営は
思いつきと勢いで
やっていけるほど
甘くもなく
日々
続けるべきか否か
突きつけられる現実と
向き合う度に
打ちのめされるわけで
そんなおり
一通の手紙が
以前来られた遠方の方からの
感想と
お店の存在への
感謝と
応援の言葉が
折り鶴と共に
くじけそうな心に
大きく
喝を入れられ
前を向けなくなって来ていた気持ちも
上を向かなければと
スキヤキの曲が
頭の中で
鳴り響き
まだ出来る事があるのなら
続けてみようと
そう思えるのも
いつも応援してくださる
常連の方々の言葉が支えとなり
日常ではない空間だけに
通常の営業では感じられないような
人とのつながり
気持ち
誰かの役に立つような
必要とされる仕事ではなく
ただの大きな音でレコードを鳴らす
田舎の飲食店に届いた手紙
もはや
自分だけのものでもない空間
となりつつあるようにも感じられ
なんとかかんとか
今日もまた
お店に立って
音を鳴らす
それが今の
日常生活
となりつつあるのでした
オリジナル盤のレコードを聴くお店！
ロックンロールレコード
~ お茶の間に間に ~
鳥取県米子市淀江町佐陀834-5
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