ロックンロールレコード~お茶の間に間に~のブログ

ロックンロールのレコードのお話し

ジャック ケルアックに憧れて

十代の終わり頃

文学少年でもないくせに

ビートジェネレーション

というやつにドはまりし

 

片っ端から読み漁ろうと

本屋に行ってみても

いなかの本屋に並ぶのは

必ず売れるベストセラーのみ

 

取り寄せをお願いするにも

一ヶ月後あたりに

メーカーに在庫がありませんでしたと

地球の裏側にでも注文してたのかと

思わざるを得ぬような時間差攻撃が

昭和のならわし

 

都会に足を運んだおりなどに

持ち帰る時のことも考えず

見つけたものを手当たり次第に購入

 

東京では小さな書店にまで

いなかの本屋に問屋にも在庫がないと言われて

おずおずと引き下がったはずの

ストックが並んでいたのも

ネットで注文送料無料な現代とは

別の世界のようなお話し

 

ジャックケルアックや

ニールキャサディのように

生きてみたいと

旅への憧れを募らせるも

 

東京に移り住み

アルバイト暮らしで

貧乏をこじらしていると

 

日々家賃が発生する賃貸暮らしでは

働きもせず旅に出るわけにもいかず

 

実家に荷物を置いて

旅に出てきますなんて

今時のような

そんな理解がある親の

持ち合わせもなく

 

生活実態のなくなった自分の部屋だった空間に

私物を残しておけば

瞬時に遺失物となり

この世から消滅されるのは

暗算でも解けることから

 

狭いアパートに

すべて持ち込もうと試みるも

生活空間の確保のため

 

とりあえず長い保管状態となっていた

プラモデルと模型雑誌を

押し入れの隅にリスのごとく

目立たぬようコンパクトに

隠しおおせたつもりが

 

わずか数年で

歴史からも消し去られたのは

わずかでも油断した

自分の責任だと

考えるように育てられた結果

 

旅への憧れは募るばかりで

ちまちまと日常に埋没する日々が過ぎていた

東京暮らしも一年ちょっとたった頃

 

お正月は帰省するの?と

 

帰る旅費など捻出出来るわけもないことを

知った上でのひやかし問答に

 

そうですね

今年は帰ろうかなぁ

なんて答えてみれば

 

予想を裏切る答えに

 

どうやって帰るの

ときたので

 

ヒッチハイクでもして帰ろうかと思ってます

なんて答えれば

 

世の中なめてんのかと

よってたかって全否定されたのは

猿岩石がテレビでヒッチハイクするよりも

以前のお話しで

 

誰もが帰ったあと

無言で聞いていた人が

ニヤニヤしながら

 

ヒッチハイクやった方がいいよ

絶対やんねぇだろ

という嘲笑の笑みで帰っていく姿を見た時が

会話の成り行き的

半分冗談半分夢物語だったものが

決定事項に繰りあがった瞬間

 

彼女にも電話で

帰りたいから

ヒッチハイクでもしてみるかなぁ

と冗談っぽく話し

 

東京から米子まで

当時高速道路が

どこをどう通っているのかも知らず

アパートから近い高速入り口へ

 

とりあえず西へ

中国自動車道までたどり着けば

米子道があるのは知っていたので

西へ向かって行けば

なんとかなるだろうと

 

夕方に出発

夜通しで帰れば朝には着くかと

世の中をなめきっている若者特有の皮算用

 

しかしそもそも頭の中に

日本地図がインストールされていないもので

行き先交渉も要領を得ず

 

自分が来たのが中央道だという事が

わかったとて

それがどこを通っているのか知りもしないので

 

長野に向かうと言われても

乗せてもらっていいのか判断材料はないまま

てきとうに

大きなサービスエリアまで

乗せて貰うことを繰り返し

 

気がつけば10台乗り継ぎ

11時間ほどで

明け方には無事到着という

ビギナーズラック

 

夕方仕事が終わる彼女を

職場の駐車場で待ち

驚かそうと思いきや

待ち合わせでもしていたかのように

 

乗って

どこに行く?

なんて言われて

ホントにヒッチハイクで帰ったんだけど

に対し

なんかする気がしてた

と一枚上手

 

その後二十代の間は

長距離移動はヒッチハイク

 

度々の帰省に飽きたらず

青森に丸二日寝ずの旅やら

四国土佐経由の帰省やら

 

行ってない高速道路に乗りたくて

名古屋経由の北陸周りで

関東甲信越の天気予報的一周の旅なんて

もはや目的地すらなく

同窓会の時間に合わせて帰省したりと

 

そのほとんどが手ぶらで

帰りにお土産の手さげ袋片手にヒッチハイク

 

途中テレビで猿岩石が

ヒッチハイクしようものなら

道端に立って親指をあげたとたんに

乗せたい車が渋滞するなんて時も

 

二度と会うこともないにもかかわらず

とても優しい

たくさんの方達と

お互いの名前する聞かないまま

人生のほんのわずかな時間を

共有させていただき

旅人気分をちょっとだけ味わった

若気の至り話しでした

 


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ARLO GUTHRIE

 / HOBO'S LULLABY

US オリジナル stereo

 

 

あっでも

一年後に

別の場所で

お互いに気付かないまま

同じ人にまた乗せてもらったことが

 

ありましたとさ

 

 

オリジナル盤のレコードを聴くお店!
   ロックンロール レコード
   ~ お茶の間に間に ~

 

鳥取県米子市淀江町佐陀 834-5

 

 

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